Brooklyn Method Grammar 005 / Structure Training Course

【冠詞】の練習 – 音とインプレッションで覚えるブルックリンメソッド

冠詞の考え方

なぜ冠詞は難しいのか
aやtheの使い分け、加算名詞、不可算名詞の覚え方で苦労されている方も多いことかと思います。冠詞は日本語の助詞と同じように頭で考えて出そうとするととても難しく詰まってしまいます。日本人が日本語の【に】【を】【は】【が】などの助詞を無意識に使えるのは1.使い方の感覚を身につける、2.音のならびで覚えることをしているからで、これを頭で考えようとすると途端に難しいものとなってしまいます。英語の冠詞もまず1.理解をしてあとは2.音のならびで練習する(違う音だと違和感がある)という方向にもっていくことです。

物の捉え方
下の絵をみてみましょう。

日本の感覚の場合、AもBもどちらも【犬がいる】というぼんやりした感覚でしか捉えない場合が多いかと思いますが、英語の場合【主語の練習】でも説明しましたが【1】か【複数】で感じるというところです。Aの印象は【a dog】、Bの印象は【dogs(何匹かは重要ではない)】となります。そう感じられるようになってくると【1】という感覚に特別感がでてくるかと思います。この場合につけるのが不定冠詞の【a】または【an】です。

冠詞の種類
不定冠詞
数えることができるものが複数ではなく限定もされていないときに【a】または【an】をつける。【a】なのか【an】は音がvowel(母音)で始まる場合には【an】になります。音がconsonant(子音)で始まる場合は【a】になります。日本語でいう【あいうえお】の音で始まる場合はanになるような感覚です。重要なことは音がというところです。スペルではありません。

hourは【άʊɚ】で【あ】の音から始まるのでan hourになります。yearは日本語ではイヤーですが音は【jíɚ】で最初の音は日本語の【い】とは似ていますが【い】を歪ませたconsonant(子音)になるので a yearになります。uniformなどもスペルは【u】ですが音は【júːnəf`ɔɚm】で【j】というconsonant(子音)になるため a uniformとなります。

定冠詞
【1】か【複数】に関係なくその物(複数も含む)を限定したい場合は【the】をつける。話しているターゲット(対象物、人)に限定したニュアンスを出したい場合に【the】を使います。【1】だけではなく【複数】にも使えます。

無冠詞

数えることができないもの(水、チーズなど)、人や物の名称などには冠詞がつきません。これを無冠詞と言います。ただし、名称にTheが含まれているものは名前の一部なのでそのまま発音します。

例)The Beatles(音楽グループ) The Plaza Hotel(ホテル名),The pacific ocean(太平洋)、The Amazon river(川)

その他、コンセプトとして表すものには冠詞がつきません。breakfast、lunch、dinnerなどの食事としてのコンセプトやschool、work、churchなどの生活のスタイルとしてのコンセプト、by bus、by trainなどの移動手段としてのコンセプトがこれにあたります。あくまでもコンセプトとして使う場合のみで、1つの建物や乗り物として表す場合にはaやtheなどの冠詞をつけることができます。

加算名詞と不加算名詞の区別の仕方

これは捉え方によって加算なのか不加算なのかが変わる場合があるため全ての単語をどちらかに属させて覚えるのは不可能です。そのため音で覚えるようにします。例えば、problemとtroubleは日本語で考えてしまうとどちらも【やっかいな問題】的な感じがしますが、problemは加算名詞でtroubleは不可算名詞です。これはリンキングをした have a problem(hぇあvぁ pRおうbLえm)という音で覚えるとaが抜け落ちなくなり、逆にhave a troubleという音は耳にすることがないので音に出してhave troubleを繰り返していると自然とaが入らなくなり、troubleにaをつけると気持ち悪くなります(使い方によってはあえて加算名詞として使うケースも稀にある)。このことからも会話で使うためには日本語で考えるのではなく音で覚えることが重要なことがお分かりいただけるかと思います。不可算名詞は習慣的にsomeを伴って使われることが多いのでsome water, some coffeeなどのような音でセットで練習しましょう。

その他に加算名詞と不可算名詞の両方使われるもの、fishやsheepなどの単複同じ物、familyのように複数が集まって単数名詞となるもの、people,policeなどの複数名詞などもありますがこれについては別の機会に説明します。

Exercise 1 音を真似ましょう

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Exercise 2 音をできるだけ似せましょう。

英語の音は日本語よりも音量差があります。ピンクの音を大きく、その他の音のボリュームを小さくする感覚で音量差をつけましょう。

アルファベット表記されている音の目安
ア = ʌ”あ”よりも口を小さめで短く
ぁ = ə”あ”を口を半開き
あ = ɑ”お”の形で”あ”
i = “え”の形で”い”
R = 舌先が後ろの位置からの”らりるれろ”
r = 舌先が後ろの位置からの”əあ”
L = 舌先を前歯の後ろにつける位置からの”らりるれろ”
l = 舌先を前歯の後ろにつける位置で終わる
sh = “し”から”い”を省く
j = “じ”から”い”を省く
ch = “ち”から”い”を省く
s = “す”から”う”を省く
z = “ず”から”う”を省く
k = “く”から”う”を省く
g = “ぐ”から”う”を省く
p = “ぷ”から”う”を省く
b = “ぶ”から”う”を省く
d = “ど”から”う”を省く
t = “と”から”う”を省く
m = “む”から”う”を省く
n = “ん”+ “ぬ”から”う”を省く
th = 舌先と前歯の間から空気を出す
TH = 舌先と前歯の間から空気を出さずに振動させる
f = 下唇と前歯の間から空気を出す
v = 下唇と前歯の間から空気を出さずに振動させる


ピンクの文字はアクセントで音量を大きく

1.ぇあっ bRえkfぁst

2.ぇあっ Lアnch

3.ぇあっ dいnぁr

4.ぇあっ skうーL

5.ぇあっ wぁrk

6.bあい kあぁr

7.bあい tRえいn

8.bあい ぁrpLえいn

9.sぁm bぇあgいj

10.sぁm hおうmwぁrk

11.sぁm いnfおぁrmえいshぁn

12.sぁm fぁrnいchぁr


Exercise 3 イメージを見て音をだしましょう。

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Exercise 4 音を聞いてイメージしましょう。

音をきいてイメージしながら音を出しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう

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Words

1.at breakfast
2.at lunch
3.at dinner
4.at school
5.at work
6.by car
7.by train
8.by airplane
9.some baggage
10.some homework
11.some information
12.some furniture

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Exercise 5 動画でトレーニング

音をきいてイメージを見ながらフレーズを練習しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう。

練習用音声

フレーズが連続して再生されます。日々の練習用にお役立てください。


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