Brooklyn Method Grammar 053 / Structure Training Course

【強い変化を表すmake】の練習 – 音とインプレッションで覚えるブルックリンメソッド

強い変化を表すmake

haveと同じように幅広い意味で使われるmakeですが、makeのコアとなる強い変化を感じることができれば感覚的に使えるようになります。またgetのように構造的にスペシャルな使い方もあるためしっかり理解して練習しましょう。

強い変化を表すmake

makeが使われるケースはまず、〇〇に変化があるケースです。ゼロから〇〇になる場合や、すでに〇〇なものを別の〇〇に変化させるケースです。

getは変化を表すものでしたが【自然による変化】でした。カゼを引いたり、感情が変化したりなどです。これに対してmakeの変化は【力による変化】です。力というのは物理的なパワーであったり、権力のような目に見えないパワーもあります。これらのパワーが加わって変化が起きる場合にmakeが使われます。

I made a bowl of salad.(サラダを作りました)

野菜を切ったりなど物理的なパワーを加えてsaladというものを完成させています。【作る】という日本語に近い動作です。

他動詞を自動詞化するmake

他動詞はSVOの形をとるためOの目的語が必要となります。例えばdecideやchangeなどは他動詞として目的語を伴います。

He decided to go there. (そこへいくことを決めた)

O(目的語)の名詞句to go thereを decideした。

会話では同じ内容を何度も言うことがあるため、すでに相手と状況が共有されている場合、【彼は決めたよ】のように目的語を省略して自動詞的に表現することがあります。これは同じ内容を繰り返すと英語にかかわらずくどい感じになるためです。

このような場合にmakeを使ってその変化を表すことができます。

He made a decision.(彼は決めたよ)

makeの後に動作を表すワードを名詞化してmakeのO(目的語)として使います。内容を言う必要がないためスッキリします。この使い方には以下のようなものがあります。

make a change.
make progress.
make a move.
make a proposal.

他にもたくさんありますのでそのフレーズに出会ったときにすぐに音で繰り返し練習しておきましょう。

makeのスペシャルな使い方

makeにはgetと同じようにSVOOやSVOCのパターンでのスペシャルな使い方があります。どういう状況でこれらを使うかを感覚的に感じることが重要です。

SVOOになるパターン

最初のOに人がくるケースではその人に〇〇をmakeしたというニュアンスで〇〇を2番目の目的語として使います。

I made you some sandwiches. (あなたにサンドウィッチを作りました。)

SVOCになるパターン

O(目的語)に人や物がきている場合、そのOの〇〇な状態をmakeするという使い方ができます。〇〇には形容詞や原型動詞を伴った動作を使うことができます。

I made him disappointed.(彼をがっかりさせた)

him(O名詞)をdisappointed(C形容詞)な状態にmakeしたというニュアンスです。

getのケースでは【自然に変化】する傾向がありますがmakeのケースでは【強い変化】を表しますので何らかのパワーがあることが表されています。この例文では自分の行いや考えがパワーとなって彼をがっかりする状態にしたという感じです。

She made me apologize to him. (彼女は私に彼に謝らせた)

O(目的語)に人がきている場合、その人がする動作をmakeするという使い方ができます。動作は原型動詞で表します。

meがapologize to himすることをsheがmakeしたという感じです。makeはパワーを使った変化なので日本語てきには【させた】という表現になります。動詞が原型になっているのが重要なポイントで、haveもこのような使い方ができましたがこのパターンが文法上の【使役動詞】と言われるものです。

使役動詞としてmake, have, let, getなどで覚えてしまうことが混乱の元です。それぞれの動詞のスペシャルな使い方として構造だけ理解をし、makeなのかhaveなのかはその動詞のもつコアの感覚がそのまま表されていますのでそれぞれ別に理解することがとても重要です。

She made me apologize to him.はSVOCとしても解釈できますが、SVOとしても解釈できます。

SVOCの解釈

She(S) made(V) me(O) apologize to him.(C)
me = apologize to himというSVOCの特徴であるO=Cの解釈です。

SVOの解釈

She(S) made(V) me apologize to him. (O)
meがapologize to himするのをmadeしたというme apologize to him.を名詞句として捉えた場合の解釈です。

文法上の解釈は正解がありませんが、感じ取りやすいほうで理解しておけば大丈夫です。

Exercise 1 音を真似ましょう

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Exercise 2 音をできるだけ似せましょう。

英語の音は日本語よりも音量差があります。ピンクの音を大きく、その他の音のボリュームを小さくする感覚で音量差をつけましょう。

アルファベット表記されている音の目安
ア = ʌ”あ”よりも口を小さめで短く
ぁ = ə”あ”を口を半開き
あ = ɑ”お”の形で”あ”
i = “え”の形で”い”
R = 舌先が後ろの位置からの”らりるれろ”
r = 舌先が後ろの位置からの”əあ”
L = 舌先を前歯の後ろにつける位置からの”らりるれろ”
l = 舌先を前歯の後ろにつける位置で終わる
sh = “し”から”い”を省く
j = “じ”から”い”を省く
ch = “ち”から”い”を省く
s = “す”から”う”を省く
z = “ず”から”う”を省く
k = “く”から”う”を省く
g = “ぐ”から”う”を省く
p = “ぷ”から”う”を省く
b = “ぶ”から”う”を省く
d = “ど”から”う”を省く
t = “と”から”う”を省く
m = “む”から”う”を省く
n = “ん”+ “ぬ”から”う”を省く
th = 舌先と前歯の間から空気を出す
TH = 舌先と前歯の間から空気を出さずに振動させる
f = 下唇と前歯の間から空気を出す
v = 下唇と前歯の間から空気を出さずに振動させる


ピンクの文字はアクセントで音量を大きく

1.hいーmえいdhぁr mぇあd

2.あいmえいkいngyうー sぁm kアpkえいks

3.dおnっ mえいkmいー dうーTHいs

4.あいgあtぁ mえいkぁ kおーL

5.pいーpLmえいk mいstえいks

6.Lえっmいー mえいkいtアp tうーyうー

7.dいdyうー mえいkfRえnz THえぁr

8.いっmえいksmいー nおdいfRぁns

9.あLmえいkhいm pえいTHぁpRあいs

10.wあdうyうーmえいkおv THいs


Exercise 3 イメージを見て音をだしましょう。

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Exercise 4 音を聞いてイメージしましょう。

音をきいてイメージしながら音を出しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう

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Phrases

1.He made her mad. 彼は彼女を激怒させた。
2.I’m making you some cupcakes. あなたにカップケーキを作ってるのよ。
3.Don’t make me do this. 私にここまでさせないで。
4.I gotta make a call. 電話しなきゃ。
5.People make mistakes. 人は失敗するものです。
6.Let me make it up to you. 埋め合わせさせて。
7.Did you make friends there? 友達できた?
8.It makes me no difference どちらでも別に重要じゃないです。
9.I’ll make him pay the price. 彼に責任をとってもらいましょう。
10.What do you make of this? これをどう思いますか?

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Exercise 5 動画でトレーニング

音をきいてイメージを見ながらフレーズを練習しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう。

練習用音声

フレーズが連続して再生されます。日々の練習用にお役立てください。


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