Brooklyn Method Grammar 045 / Structure Training Course

【現在完了のhave】の練習 – 音とインプレッションで覚えるブルックリンメソッド

現在完了のhave

レッスン044ではhaveの捉え方について説明しましたが、haveを使う表現は他にもあります。日常表現で多く使われるのが現在完了という過去から現在への流れを表す方法でここにhaveが使われるのもレッスン044と同じhaveの領域内という感覚が見えてきます。

現在完了とは

文法で習う現在完了は、3つの用法(使い方)があります。いずれの使い方も同じ共通点がありますが、それは以下の要素です。

スタートしたのが【過去】でその状態が【まだ終わっていない】ということです。

過去のことは過去形で表すのが基本で、その場合、過去の出来事としてスタートもエンド(終わり)も過去の一時点になります。現在完了はスタートが過去の一時点ですが、そのまま線としてタイムラインを継続して現在までその線が伸びている感覚です。この感覚にあてはまる以下の3つの要素を言い表したい場合は過去形ではなく現在完了のhaveを使って表します。

1.経験
2.結果
3.状態

現在完了の構成

haveは他動詞ですので現在完了の場合も他動詞を使うSVOの感覚を持ちます。

I have 〇〇

I have a pen. のような形です。a penに値するものが、経験や結果や状態の場合それを過去分詞を使って表します。

現在分詞、過去分詞はもともと動詞から派生した形容詞であることは以前に説明しました。この中で、形容詞である現在分詞を【名詞解釈】したものが【動名詞】となるところを動名詞の回で説明をしました。文法上では決められてはいませんが、現在分詞が名詞解釈できるのであれば、方向が違うだけで同じ性質の過去分詞も名詞解釈ができるはずです。SVOのOは名詞または名詞句になりますのでここの過去分詞を名詞と解釈してhaveの目的語としておくことで、主語が【過去分詞】をhaveしているという解釈ができます。

経験を表す場合

I have been there. (そこに行ったことがある)

been(beの過去分詞) thereをhaveしている状況です。自分のhaveの領域にbeen(be) thereという項目があるので【経験】という解釈になります。

I have visited Japan. (日本へ行ったことがある)

visited Japanをhaveしている状況です。自分のhaveスペースに<visited Japan>が入っているため同じように【経験】と解釈することができます。

文法のルール上は必ずしも正しい解釈ではないのですが、会話で使う感覚としてはこの解釈のほうが説明がつきます。つまりhaveは何をhaveしているかということの違いで様々な意味になるということです。

結果を表す場合

完了用法とも言われるこのケースは、現時点で結果となっていることを表します。

I have eaten breakfast.(朝食を済ませています)

朝食を食べるという行動がすでに結果になっていることを表します。結果を表すだけであれば過去形でも表すことができます。

I ate breakfast. (朝食を食べました)

これは行動の結果を表しているというよりは、過去にその事実があったかなかったかに焦点が当たっています。

行動の結果を表しているということは、【済ませているまたは済んでいる】ことを表すものです。つまり、済んでいるか済んでいないかに焦点を当てているのがhaveを使った表現になります。

Did you eat lunch? (食べたか食べてないかの事実を聞いている)

Have you eaten lunch?(済ませたか、まだなのかを聞いている)

お昼時間帯11:00-14:00くらいに聞くのであればどちらも違和感はありませんが、質問する時間が夜の21時なのであればDid you eat lunch?の一択になります。その時間にランチを済ませているか、まだなのかを聞くことはないからです。

状態を表す場合

過去に何かがスタートして、それが今も続いていることを表したい時、点になってしまう過去形では表すことができません。このような場合はhaveを使って表します。

I have been working since yesterday.(昨日からずっと働いている)

been(be) working 【働いている状態】をhaveしているという解釈です。主語のhaveの領域にはbeen workingが入っているため、それが今も続いている(haveしている)ことを表します。

He has been angry for hours.(何時間も怒っている)

been angry for hoursな状態をhaveしている(今も続いている)ということを表します。

このようにSVOで解釈すると感覚上はとても理解しやすくなります。ただし以下の点に注意が必要です。

※重要※ haveは現在形ではあるが現在の助動詞のルールは適用されない

現在の助動詞do, doesは一般動詞を使うときに省略されていることが多いことは以前のレッスンで説明しましたが、現在完了を表すhaveにはこのルールは適用されません。理由はわかりませんが、時制がまたがっているからなのかもしれません。このため疑問文やnotを使う際も助動詞は使用されません

I have been there 〇
I do have been there X

Have you finished working? 〇
Do you have finished working. X

I haven’t checked it. 〇
I don’t have checked it. X

余談ですが、現在完了のhaveは助動詞であるとする説があります。これは疑問文やnotで助動詞を使わないことから出てきている推測ですが、助動詞の基本ルールである【助動詞は一つのパターンに一つしか使えない】ルールに反しています。完了用法は助動詞のmust, may, would ,could, mightなどと組み合わせて利用ができるからです。このことから現在完了のhaveは助動詞ではないことがわかります。
He must have done something wrong. (彼は何かやらかしたに違いない)

Exercise 1 音を真似ましょう

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Exercise 2 音をできるだけ似せましょう。

英語の音は日本語よりも音量差があります。ピンクの音を大きく、その他の音のボリュームを小さくする感覚で音量差をつけましょう。

アルファベット表記されている音の目安
ア = ʌ”あ”よりも口を小さめで短く
ぁ = ə”あ”を口を半開き
あ = ɑ”お”の形で”あ”
i = “え”の形で”い”
R = 舌先が後ろの位置からの”らりるれろ”
r = 舌先が後ろの位置からの”əあ”
L = 舌先を前歯の後ろにつける位置からの”らりるれろ”
l = 舌先を前歯の後ろにつける位置で終わる
sh = “し”から”い”を省く
j = “じ”から”い”を省く
ch = “ち”から”い”を省く
s = “す”から”う”を省く
z = “ず”から”う”を省く
k = “く”から”う”を省く
g = “ぐ”から”う”を省く
p = “ぷ”から”う”を省く
b = “ぶ”から”う”を省く
d = “ど”から”う”を省く
t = “と”から”う”を省く
m = “む”から”う”を省く
n = “ん”+ “ぬ”から”う”を省く
th = 舌先と前歯の間から空気を出す
TH = 舌先と前歯の間から空気を出さずに振動させる
f = 下唇と前歯の間から空気を出す
v = 下唇と前歯の間から空気を出さずに振動させる


ピンクの文字はアクセントで音量を大きく

1.いhぇあv bいーnいn pぇあRいs

2.hぇあvyうー vいzいtいd nyうーyおぁrk

3.shいーhぇあzjぁs tえいknぁ shあうぁr

4.いhぇあv fいnいsht dいnぁr

5.hぇあvyうー dアnyぁr hおうmwぁrk

6.THえいhぇあvnt ぁnあうnst yえt

7.hぇあvyうー おーLRえdいー tおうLd hいm

8.shいーzbいーn sいksいns yえstぁrdえい

9.あいhぇあvbいーn wぁrkいng おnいtfぁr yいぁrz

10.hいーhぇあzntbいーn hいmsえLf rいーsえntLいー


Exercise 3 イメージを見て音をだしましょう。

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Exercise 4 音を聞いてイメージしましょう。

音をきいてイメージしながら音を出しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Phrases

1.I have been in Paris. パリにいたことがあります。
2.Have you visited New York? ニューヨークは訪れましたか?
3.She has just taken a shower. 彼女はちょうどシャワーを浴び終えたところです。
4.I have finished dinner. 夕食を終えてます。
5.Have you done your homework? 宿題やった?
6.They haven’t announced it yet. 彼らはまだ発表していません。
7.Have you already told him? 彼に伝えた?
8.She’s been sick since yesterday. 彼女は昨日から具合が悪い。
9.I have been working on it for years. それに何年も取り組んでいます。
10.He hasn’t been himself recently. 彼は最近彼らしくない。

戻る

Exercise 5 動画でトレーニング

音をきいてイメージを見ながらフレーズを練習しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう。

練習用音声

フレーズが連続して再生されます。日々の練習用にお役立てください。


関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。