Brooklyn Method Grammar 046 / Structure Training Course

【asの使い方】の練習 – 音とインプレッションで覚えるブルックリンメソッド

asの使い方

日本人にとって最もやっかいな存在がasです。辞書などで調べると意味の幅が広すぎて覚えられなくてこまっている方も多いと思います。asを理解する上において意味を暗記する必要はありません。asが持つコアな感覚を捉えれば単語として理解しなくても意味がわかるようになります。

asはマルチプレーヤー

asを理解するにあたってまずは、asは一つで何役もするということを知る必要があります。これまで名詞、形容詞、副詞などの役割をやってきましたが、asは副詞にもなり前置詞ににもなり接続詞にもなるというかなりのマルチプレーヤーです。このため意味が広範囲になるわけですが、この3つの役割の中で共通しているasのコアな部分は以下になります。

【特定】 < 【as】<【断定】

asがでてくる場合、【asに続いているものを特定している】という感覚です。特定はしているものの断定はしていないという特定以上断定以下のふんわりした解釈をします。別の単語で説明すると副詞として使うlikeのような捉え方です。

As I said, It’s not easy.(私が言ったように、それは簡単ではありません)

likeに置き換えると、

like I said, It’s not easy. (私が言ったように、それは簡単ではありません)

全てのasがlikeで置き換えられるわけではありませんが、感覚としてはこのようになります。

as 〇〇 asの考え方

学校では同じくらいのことを表す場合as 〇〇 asという間に挟むというような方法で学んだ方も多いと思います。しかし英語には何かをasとasで挟むというようなルールはありません。

He is as kind as she is. (彼は彼女と同じくらい親切だ)

見た目的にはkindをasとasで挟んでいるように見えますが、これは2つの要素の文が合体しています。

He is as kind. (彼は親切な感じ)

He is as she is.(彼は彼女のような感じ)

likeで置き換えると

He is like kind.

He is like she is.

“のような感じ”というニュアンスがよりでてくると思います。つまり

He is like kind ,like she is. というような感じで、彼は親切な感じであって彼女のような感じという解釈になるため彼女と同じくらい親切だというまとめ方になります。asは挟んで使うのではなく、後ろに続くものをやんわり特定する働きをするのでas1つだけで使うのが基本で、asの要素を2つ文中に入れているのがas 〇〇 asの正体です。

He is. (as副詞)kind (as接続詞)she is.

He is. (as副詞)kind.のメインパターンに接続詞asを使ってas she is というサブの副詞節で補足しているという構造になります。

He was rich when he was young.と同じような構造です。

as 〇〇 asという覚え方ではなく、as A as Bという形(Aのような感じで同時にBのような感じでもある)で捉えるようにしましょう。

not as A as Bの考え方

ブルックリンメソッドではnotの使い方Brooklyn Method Grammar 012のところでnotは直後にくるものを否定する部分否定であることを説明しました。

He is not as kind as she is. (彼は彼女ほど親切ではない)

これも同じように解釈します。

He is not as kind. 彼は親切な感じではない

He is as she is. 彼は彼女のような感じ (notはas kindにしかかかっていません)

つまり、彼は彼女のような感じではあるけれでも親切な感じではないというような解釈になることから、彼女のほうが親切だというニュアンスになります。

接続詞のas

副詞や前置詞としてのasはlikeのような感覚なので理解しやすいのですが、asの後にSVの形を伴う接続詞としての使い方の場合は注意が必要です。

基本的にはlikeのイメージですが、likeは〇〇のようにという特定する副詞的な使い方の他に、for exampleのように【例をあげる】という使い方があります。

I can’t sleep like when I’m too tired.(例えば、疲れているようなときは眠れません)

疲れているようなときという具体例を挙げている使い方です。接続詞としてasを使う場合は【同時に起こっていること】を【具体例をあげている】感覚で捉えて、メインの文と接続詞の後のサブの文を関連づけるようにします。日本語の意味にはあえて置き換えないように、文脈が一番自然になるように解釈します。

例1)I can’t go there as I’m sick. (具合が悪いのでいけません)

I can’t go there(行けない).というメインの文に対してas I’m sick(具合が悪い)という同時に起こっている別の具体例をあげています。この2つが一番しぜんな形になるのはI’m sick なので I can’t go there.というのが感じ取れると思います。この場合asはなのでという理由を表すようなつなぎ方をしていることになります。

例2)I forget things as I get older. (年をとるにつれて物忘れをする)

I forget things.(物忘れをする)というメインの文に対して、as I get older(年を重ねる)という同時に起こっている具体例をあげています。この2つが一番自然な形になるのはI get olderな状況で(になると、につれて)I forget things.というのが感じとれると思います。

例3)I ate some snacks as I was watching TV.

I ate some snacks.(お菓子を食べた)というメインの文に対して as I was watching TV(テレビを見ていた)という具体例を挙げています。どちらも行っているので同時にやっていたことを表す、時、の間、ながらのようなタイミングを表す解釈が一番自然な形になります。

このようにasを接続詞で使う場合は同時に起こっていることを自然な文脈でつないだときにできる意味合いを感じ取るようにします。あえて日本語訳にしないでぼんやりと理解するようなイメージです。あえて日本語訳にしたい場合は例1から3のような訳になります。

Exercise 1 音を真似ましょう

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Exercise 2 音をできるだけ似せましょう。

英語の音は日本語よりも音量差があります。ピンクの音を大きく、その他の音のボリュームを小さくする感覚で音量差をつけましょう。

アルファベット表記されている音の目安
ア = ʌ”あ”よりも口を小さめで短く
ぁ = ə”あ”を口を半開き
あ = ɑ”お”の形で”あ”
i = “え”の形で”い”
R = 舌先が後ろの位置からの”らりるれろ”
r = 舌先が後ろの位置からの”əあ”
L = 舌先を前歯の後ろにつける位置からの”らりるれろ”
l = 舌先を前歯の後ろにつける位置で終わる
sh = “し”から”い”を省く
j = “じ”から”い”を省く
ch = “ち”から”い”を省く
s = “す”から”う”を省く
z = “ず”から”う”を省く
k = “く”から”う”を省く
g = “ぐ”から”う”を省く
p = “ぷ”から”う”を省く
b = “ぶ”から”う”を省く
d = “ど”から”う”を省く
t = “と”から”う”を省く
m = “む”から”う”を省く
n = “ん”+ “ぬ”から”う”を省く
th = 舌先と前歯の間から空気を出す
TH = 舌先と前歯の間から空気を出さずに振動させる
f = 下唇と前歯の間から空気を出す
v = 下唇と前歯の間から空気を出さずに振動させる


ピンクの文字はアクセントで音量を大きく

1.shいーz fあいn ぁzfあぁrぁz あいnお

2.あいmnあtぁz Rいchぁz hいーいz

3.あいmうkえいぁz Lおーngぁz yうーkいーpmいーpおうstいd

4.shいーwぁzいn vあいtいdぁzぁ gえst

5.ぁzyうーnおう あいmnあgうdぁっtいっ

6.あいおーLsおう wぁrkぁz mアchぁz yうーdうー

7.いwいL stえいhおうmぁz いtsRえいnいんgnあ

8.あいjアsっ tうkぁwおーkぁz yうーjうぁL

9.Lえっmいーnおうぁz sうーnぁz pあsぁbL

10.shいーnいーzぁz mえnいーbうksぁz shいーkうっgえt


Exercise 3 イメージを見て音をだしましょう。

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Exercise 4 音を聞いてイメージしましょう。

音をきいてイメージしながら音を出しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう

1.

2.

3.

4.

5.

6.

7.

8.

9.

10.


Phrases

1.She is fine. as far as I know. 私が知る限りは彼女は大丈夫です。
2.I’m not as rich as he is. 私は彼ほどお金もってません。
3.I’m okay as long as you keep me posted. 知らせてくれる限りは大丈夫です。
4.She was invited as a guest. 彼女はゲストとして招かれました。
5.As you know, I’m not good at it. あなたが知っているように私はそれが苦手です。
6.I also work hard as much as you do. あなたと同じくらい私も働きます。
7.I will stay home as it’s raining now. 雨降っているので家にいることにします。
8.I just took a walk as usual. いつものように散歩しました。
9.Let me know as soon as possible. 分かり次第おしえてください。
10.She needs as many books as she could get. 彼女はできるだけたくさんの本が必要です。

戻る

Exercise 5 動画でトレーニング

音をきいてイメージを見ながらフレーズを練習しましょう。

日本語訳や英語のスペル、アルファベットを頭で考えないようにしましょう。

練習用音声

フレーズが連続して再生されます。日々の練習用にお役立てください。


関連記事一覧

  1. この記事へのコメントはありません。